シリンダーブロック周りの組み付け(1)

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リヤオイルシールリテーナーにオイルシールを取りつけます。整備書にはSSTを使うよう書いてありますが、いちいち揃えてはいられません。

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部屋の隅に転がっていた2×4の端材をあてがってハンマーで少しずつ叩いていきます。オイルシールがすっぽり隠れて、ハンマーで叩いた力がシールに均等にかかるような板状の物体であれば、別にカマボコ板でもなんでもいいです。シールとリテーナが面一になるまで押し込めばOKです。

今日の特殊工具はピストンリングプライヤーとピストンリングコンプレッサーです。どちらもストレートで購入しました。いずれも1,000円足らずで買えます。

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プライヤーでリングをピストンに装着します。装着の際は、3つのリングの合い口の位置を90度ずつずらします(整備書に位置と角度が記載されています)。リングが装着できたら、ピストンリングコンプレッサーで包むように締めつけます。ピストンリングをピストンと面一にするためのアイテムなので、親の仇のように締めつける必要はありません。ピストンが抜けて落ちない程度でOKです。

<※後日注記>このタイプのピストンリングコンプレッサーは、うずまき状のプレートでピストンを包みこんでピストンリングを縮める仕組みになっています。ピストンに装着する際は、内側のプレートの端の位置をピストンリングの合い口から遠ざけるように注意して下さい。リングの合い口がプレートの端に引っ掛かった状態でコンプレッサーを締めつけると、せっかく合わせた合い口がずれてしまうことがあります。

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ピストンの向きに注意してシリンダーにセットします。ピストンヘッドの矢印が1番シリンダーに向いていればOKです。

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ピストンヘッドを軽く叩いてシリンダーの中に押し込みます。

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1本毎にシリンダーブロックをひっくり返してベアリングキャップを取りつけてナットで仮締めしておきます。最後に整備書に書かれた手順で本締めします。コンロッドのナットは、規定トルクで締めつけた後、各ナットをさらに90度増し締めする必要があります。
 

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"シリンダーブロック周りの組み付け(1)" への3件のコメント

  1. ハチロクレビン 5バルブスワップ済み

    レビンは最近定番の5バルブです。AE111 4AGをスワップしました。ノーマル風を目指してキットを選択しましたが出来たらちょっと派手になってしまいました。中身はほぼノーマルです。 さすがトヨタ純正チューンです。私にも違いが分かるくらいパワーアップし…

  2. 私も同じタイプのスプリングコンプレッサーを使用していますが、締め付けるときに内側のプレートの位置に気をつけないと締め付けていく時にリングの合い口にプレートが引っかかり一緒に回ってしまうことがあります。((折角リングの位置を合わせても少しずれてしまいます。)ある時リングが回っているのに気が付き最初からやり直したことがあります。みなさん注意して使っていると思いますので、そんなことをしているのは私だけだと思いますが...念のため。

  3. お師匠さま(今日から一方的に弟子入りしてますw)
    コメントとトラバ、ありがとうございます。
    確かにリングが回りますよね、これ。
    本文にも注意するよう追記しておきます。
    ご指摘頂き、ありがとうございました。

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