※洗浄工程ではオイルやらカーボンやらで手が真っ黒でしかも濡れているので写真もあまり撮れていません。申し訳ないです。
クリーニングの工程の中で一番タフなのがシリンダーヘッドでした。特に、吸排気ポート廻りはブラシが届かないところが多々あるのでなかなか綺麗になりません。
最初は、コンテナにシリンダーヘッドとヘッド内の分解したパーツを並べ、灯油をぶっかけてゴシゴシしてみました。パーツやヘッドのカムシャフト側はとりあえず綺麗になるのですが、オイル焼けまでは綺麗になりませんし燃焼室やポートに堆積したカーボンはなかなか落ちてくれません。
今度はメタルクリーンです。粉末をお湯で溶いて浸け置きします。カムシャフト側のオイル焼けは数分で溶け出し、30分程で燃焼室のカーボンがブラシで擦るだけで落ちるようになりました。
浸けただけの燃焼室と軽く擦った燃焼室の比較です。メタルクリーン、恐るべし。翌日まで放置して、一度水ですすいで汚れの残り具合を確認。オイルによる汚れはすっかり落ち、カーボンもかなり落ちています。再度メタルクリーン溶液に浸け、今度はいろんなブラシをとっかえひっかえしながら堆積したカーボンを落としていきます。吸排気ポートの奥のようにブラシの届かないところは、爪や指の腹で根気よくカーボンを落としました。 写真の点数が少ないうえに作業自体も地味にゴシゴシやるだけなので説明しても一瞬で終わってしまうのですが、作業に必要な根気と時間は分解工程の比ではありません。
カムシャフトカバーも浸けておくだけで綺麗になりました。メタルクリーン、オススメです。