桜も満開の季節になりましたが、記事中の作業は1月末頃でした。
寒い日が続いていたので、室内での作業が続きます。
洗浄済みのクランクシャフトベアリング(親メタル)とコンロッドベアリング(子メタル)を軽く磨いて調整します。いずれも一部を除いて程度がよさそうなので、お財布と相談して再使用することにしました。
マスターブック(エンジン編)に従い、耐水ペーパーで軽く撫でてコンパウンドで軽く磨きます。左が施工前、右が施工後です。ホントに軽くにしておかないとクリアランスが広がってしまうので要注意です。
親メタルに大きな傷が付いていました。金属片を噛みこんだらしく、大きな溝ができています。
対になっているメタルもやられていました。こいつは交換です。
品番 | 品名 | 参考価格(税抜) |
11701-16010-01 | クランクシャフトベアリング MARK 1 | 2,000 |
11701-16010-02 | クランクシャフトベアリング MARK 2 | 2,000 |
11701-16010-03 | クランクシャフトベアリング MARK 3 | 2,000 |
11701-16010-04 | クランクシャフトベアリング MARK 4 | 2,000 |
11701-16010-05 | クランクシャフトベアリング MARK 5 | 2,420 |
親メタルは、クリアランスに合わせて5種類が供給されています。交換部品の発注の際には、以下の方法で発注するメタルを選びます。
① シリンダーブロック底面の勘合符を調べる。5桁の数字は左から順に各々の親メタルの下穴に該当します。一番左が1番シリンダー側になります。今回入手したエンジンは全部揃ってました。
② クランクジャーナルの勘合符を調べる。○印のところに打刻されています。ちょっと判りにくいですが、1ケタ+2ケタ+2ケタで刻印されていて、1ケタずつ5つのメタルに対応しています。1ケタの数字が1番シリンダー側になります。
③ ①と②を合計した数値が発注する親メタルの種類です。
例)ブログ主の場合
ブロック勘合符 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ジャーナル勘合符 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 |
発注する親メタル | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 |
今回発注したのは一番左(1番シリンダー側)の親メタルです。交換する前の親メタルにも、メタルの種類は刻印されています。右下の数字がそれです。
新品を入手しました。新しい親メタルには、刻印ではなく印字が施されていました。
※後日注記
いや、これきっとね、反対側には刻印があるはずです。
だって、印字してるだけだったら文字が消えた時にめちゃくちゃ困りますもんね?w