バルブの組み付けが終わったシリンダーヘッドを、いよいよシリンダーブロックに取り付けます。
新品のヘッドガスケットです。今回は純正のガスケットをチョイスしました。液体ガスケットを併用しています。
今日の特殊工具は、ダブルヘキサゴンレンチです。分解の際にも使用しましたが、ヘッドボルトはこのレンチでないと締め付けられません。入手方法等は「シリンダーヘッドを分離する」をご覧下さい。
ヘッドボルトには整備書にて下記のような締め付け順序が定められています。
⑧ ④ ② ⑤ ⑨
←1番シリンダー
⑩ ⑥ ① ③ ⑦
一気に規定トルクまで締め付けず、上記の順序で2~3回に分けて均等に締め付けていきます。ボルトを差し込む前に少量のオイルを塗っておくと、より正確なトルク管理が可能になります。
規定トルクでの締め付けが終わったら、ヘッドボルト頭部に写真のような目印を付けます。すべてのボルトの同じ位置に目印を付けておくと、次の作業がわかりやすくなります。
目印をつけたら、先ほどの順序でさらに90度締め付けます。さらに、同じ順序でもう90度増し締めします。この時点でかなりのトルクなので、長めのスピンナーが必須でしょう。(トルクレンチが写っていますが、スピンナーで増し締めすることをオススメします。)
シリンダーヘッドが無事取り付けられました。次回はカムシャフトの取り付けとシム調整です。