分解の際に、バルブリフターやシムがバラバラになってしまったので、とりあえず適当に組み付けていきます。本来は、分解前の状態に戻すのが正解なので、分解の際はリフターとシムがどのバルブについていたのかが後で分かるようにバラします。
(何故バラバラになったかは 『シリンダーヘッドの分解』 へ)
注油しながらインナーシムを乗せて・・・
注油しながらバルブリフターを乗せて・・・
名前がわからないけど、ハシゴみたいなサブフレームを乗せて・・・
カムシャフトを乗せて・・・
カムキャップを規定のトルクで締め付けます。カムキャップには向きと配置を指定する刻印があるので、正しい位置に正しい向きで取り付けましょう。
またまた登場のシックネスゲージです。測定方法は整備書に記載されていますが、要はカムによってリフトされていない状態でのカムシャフトとバルブリフターの隙間を測定するわけです。測定結果は散々でした。基準値以下でシックネスゲージが入らないものから、基準値を遙かにオーバーするものまであります。
※ここから先は、写真を全く撮っていませんがご容赦下さい。
測定が終わったら一旦カムシャフトを外し、インナーシムを外します。今度こそ、どのバルブについていたシムなのかわかるようにしておきました。
ここで登場するのが、凸凹商会さんが公開されている 『20バルブシム測定&調整プログラム』 です。マイクロソフトのExcelがインストールされていれば使えます。
→凸凹商会 『20バルブシム測定&調整プログラム』
使ってみると、かなり便利です。ブログ主はマイクロメーターを持っていないので、ダイヤルゲージでシムの高さを計測して値を入力していきました。
ひとまず、今あるシムを入れ替えれば全てのバルブを何とか基準値内に収められそうです。実際にシムを入れ替えて組み、再び計測。分解、入れ替え、計測をあと2回ほど繰り返して、ようやく各バルブのクリアランスが基準値内である程度揃いました。シムを買わずに済んだのがラッキーでした。
ブログ主は『基準値内なら大丈夫っしょ!』というノリでこの辺の作業を割と大雑把にやってしまいましたが、バルブクリアランスはエンジンの性能においてとても大事な要素なので、こういう軽いノリではいけないのかなぁと今頃になって反省しています。