シリンダーヘッドを分離する

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4バルブのヘッドは12角のボルトで固定されているそうですが、5バルブはレンチ側が12角で、ヘッドボルトの頭に12角の穴があります。これを回すレンチ、六角(ヘキサゴン)レンチの倍なので「ダブルヘキサゴンレンチ」という名前が付けられています。KTCやSnap-onにも製品がありますが、トヨタ部品共販のモノが一番安いようです。

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5バルブ版エンジン整備書の巻頭にあるSST(特殊工具)の一覧に品番と共に掲載されていますが、この品番は現在は廃番になっていて代替品を注文する必要があります。(旧品番で発注しても、店頭で代替品になる旨教えてくれます)
 ⇒代替品番: 09013-7C310 (品名:ユニバーサルジョイント) ¥1,740-
※ダブルヘキサゴンの安価な代替品をご存じの方がいらっしゃいましたらご教示頂けるとありがたいです。

4バルブもそうだと思いますが、ヘッドボルトはかなり大きなトルクで締め付けられています。ダブルヘキサゴンをできるだけ長いスピンナー(500mm以上あると楽です)に装着してゆっくりと力を込めて緩めます。このレンチ、1/2sq(12.7mm)のソケットなので、3/8sq(9.5mm)のソケットを主に使ってる場合は注意が必要です。アダプタを使うのもアリですが、大きな力がかかるので出来れば1/2sqのスピンナーを用意した方がいいと思います。

ヘッドボルトにも緩める順序があるので、必ず整備書に書かれた順序で徐々に緩めていきましょう。緩める順序がある事に気づいたのがヘッドボルトを外した次の日の夜だったブログ主からのささやかなアドバイスです。

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シリンダーヘッドが外れました。めくれあがっている薄いシート状のものがヘッドガスケットです。再使用はできないのでスクレーパーでベリベリっと剥がしてしまいます。外したシリンダーヘッドは、シリンダーブロック側の面に傷つけないようにして保管しておきます。

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ピストンヘッドの汚れ具合です。カーボンがかなり堆積してます。クリーニングには根気が要りそうです。

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