クランクプーリー廻りの疑問を解決する

最近コメントがもらえなくて密かに寂しいなぁと思っていたら、コメントの投稿でエラーが出ていたみたいです。一部の方にはご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ございません。
現在は問題なくコメントできるようになっています。


ネット上や情報や書籍の情報を元に5バルブスワップにチャレンジしているわけですが、今回お話しするクランクプーリー廻りに関する情報については、ソースによって異なる点が見受けられました。今回の記事で、それらをスッキリとはいかないまでも、迷いがなくなる程度にはしたいと思っています。文章が長くなりますが何卒ご容赦ください。

例えば、前回の記事で書いたオルタネータの換装について書かれているいくつかのサイトの記事を読んでみると、「プーリーのオフセットが異なるので加工した」旨の記事が見つかります。一方、オフセットは同じなので加工しないで済んだという記事もあります。実際、オフセットは全く同じで、本体の加工は全く必要ありませんでした。

ウォーターポンプについても、4バルブのウォーターポンプを使用する記事と5バルブ用を使用する記事がそれぞれ見つかります。ファンカップリングを使用するかしないかで、話がややこしくなります。
エアコンやパワステがそのまま使えると書かれているページがあったり、エアコンやパワステを使いたいならクランクプーリーに加工が必要と書かれている雑誌もあります。

いったいどうしたらええねんとwwww

ということで、クランクプーリー廻りのパーツについて整理しておきます。

  • 5バルブのタイミングベルトは4バルブよりも強化されて幅が広くなっている。
  • よって、クランクシャフトタイミングプーリーも幅が広く(厚みが厚く)なっている。
     ⇒こちらの投稿で実測しています
  • ウォーターポンプは一部改良が加えられているが、基本的には4バルブと5バルブではほぼ同じで、シリンダーブロックに対するプーリーのオフセット位置は同じ。ただし、5バルブ用はカップリングファンを支える必要がないため、ポンプの軸廻りのリブが間引かれている。
  • クランクプーリーはウォーターポンププーリーのオフセットと合わせられている。オルタネータのオフセットも同じ。
  • ただし、タイミングプーリーの厚みが異なるので、4バルブと5バルブのクランクプーリーの厚みは異なる。
  • 5バルブのクランクプーリーは4バルブと外径が異なるため、5バルブのクランクプーリーでハチロクのエアコンコンプレッサーを駆動するとプーリー比が変わってエアコンの効率が悪くなる。
  • よって、エアコン・パワステを使用する場合は、ハチロクのクランクプーリーを使う必要がある。
  • 4バルブのタイミングプーリーとタイミングベルトを使うのであればクランクプーリーの加工は必要なくなるが、タイミングベルトの強度に不安が生まれるのと、タイミングプーリーとオイルポンプの合いマークの位置が異なるので注意が必要となる。
  • 5バルブのウォーターポンプに4バルブのファンカップリングを取り付けようとしても、ウォーターポンプの形状が異なるため、センターが出ない。きっちりセンターを出さないとウォーターポンプのベアリングに負担がかかって破損する恐れがある。
  • よって、ファンカップリングを使用する場合は、4バルブのウォーターポンプを使うか、きっちりセンターが出るように加工してもらう等の必要がある。

表にまとめてみました(一部記述を訂正しました)。ブログ主は、素直に5バルブのタイミングベルトを使う事にしました。メーカーが新しいパーツを作ってまでタイミングベルトの幅を広くしたのには、それなりの必然性があると思うからです。

クランクシャフトタイミングプーリー
タイミングベルト
4バルブ 5バルブ
エアコン・パワステ 有無問わず なし あり
クランクプーリー 4バルブ 5バルブ 4バルブ加工
オルタネータ― どちらでも
ウォーターポンプ ※水廻りキットにより異なる

ウォーターポンプについては、使用する水廻りキットによって更にケアすべき点があります。これについては、水廻りキットの項で詳説いたします。

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"クランクプーリー廻りの疑問を解決する" への3件のコメント

  1. 大変詳しく調査されてまとめられており、今更とは思いますが何かの参考になればと思います。
    私の場合は、
    ・クランクシャフトタイミングプーリー:5バルブ
    ・タイミングベルト:5バルブ
    ・クランクプーリー:4バルブ(加工)
    ・ウォーターポンプ:4バルブ
    ・オルタネータ―:4バルブ
    現状エアコン・パワステレスですが、86用がそのまま使える予定です。
    <クランクプーリー加工>
    タイミングプーリーの厚みの差分だけ、クランクプーリーのエンジン側を削ってもらってオフセットを調整しています。確か2mm程度?だったと思います。
    <ウォーターポンプ>
    カップリングファンを使う場合は、4バルブ用で無いと強度的にも問題があるらしいとどこかで見たのと、水廻りKITで4バルブ用を使用するとなっていたので、そのまま素直に従いました。
    私も色々悩んだのですが、結局は4バルブ用のクランクプーリーのオフセット加工のみで、後は無加工で行けました。

  2. こんばんはまた来ました ゆう です。
    5バルブエンジン換装いろいろと大変なんですね。
    私も15年ほど前に4バルブ4AGをいじってました。
    ウォーターポンプですが私はカップリングファンを付けるなら 「FR用のウォポン」 と周りから教えられました。
    確かFF用はリブが少なかったはず?です。FF用にカップリングファン付けて割れた人がいた。。。らしいので。
    重さに耐えられないと聞きました。
    電動ファンなら当然ですが問題ないと思います。。。
    昔のことなのでうろ覚えでスミマセン。
    当時は5バルブエンジンの玉数が少なくて手を出さなかったんです。
    ちなみにその時乗ってた車はAA63セリカです。
    エンジンはAW11のGZベースでTD05タービン組んでました。
    結婚、子供誕生で降りたのですが、その時のエンジンはバラバラですがいまだに保管してます。
    でもいつかまた4AG搭載車に乗りたいですね。
    引き続き頑張ってくださいね。
    私もそろそろ載せ替えしようかと考え中です。

  3. みなさん、コメントありがとうございます。
    お二方からご指摘頂いた、ウォーターポンプについてですが、
    先ほど両者を並べてみました。確かに4バルブ用の方がリブが多くて強度が高そうですね。
    先日入手した水廻りキットの取説に、前半分を4バルブ、後ろ半分を5バルブで
    合体させて使うなんて書かれてあったので、基本的には同じなんだと認識しておりました。
    某有名5バルブスワップパーツメーカーのウェブサイトでは、5バルブのポンプに
    カップリングファンを付けても「壊れない」と書かれていますが、「壊れる」とか
    「割れる」という記事がネット上にあるのも事実です。
    まぁ、クルマのパーツなんて壊れるときは壊れるものですし、5バルブスワップという
    作業自体が「古い車に無茶させている」のも事実です。
    とはいえ、壊れにくい(と思われる)組み合わせが存在するのであれば、
    今後スワップにチャレンジされる方のためにもそういう情報を残していきたいと思います。
    ウォーターポンプについては、本文を一部修正して、さらに水廻りキットの項で
    もっと詳しく語らせて頂きます。
    ご指摘頂きましてありがとうございました。
    今後ともよろしくお願いいたします。
    >じーてぃー師匠
    僕も結局、プーリーの加工のみで済んでおります。
    加工賃が結構いい値段だったので悲しかったですw
    >ゆうさん
    AA63セリカとか渋すぎます。
    しかも4A-GT!(って呼べばいいのかなw)
    乗ってみてぇー

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