タイミングプーリーが外れない・・・(1)

今回の記事はとても長いので最初に結論を書いておきます。タイミングプーリー(タイミングギア、クランクスプロケ等とも呼ばれます)が手で外れない時は、針金亀甲縛り抜きを試す。それでもダメだったら、潔く「タイミングギアプーリープーラー」を購入して外します。新品で一番安いのはストレートで入手できます(商品名:ギヤプーラー 薄爪タイプ)。プーリーをドライバーやバール等でこじる時はゆっくりと少しずつ行って下さい。無理やりこじるとプーリーが割れたりオイルポンプを破損する恐れがあります。

まぁ、一番お金がかからない方法は、『タイミングプーリーに何箇所かドリル穴をあけてタガネ等で壊して外す』だったりします。新品プーリー代(¥1,630-)だけで済みますしw


前回の作業の後、後回しにしていたタイミングプーリーを取り外そうとしました。

5バルブ版エンジン整備書の該当箇所です。「手で取りはずす」とあっさり書かれています。

無理です

外れない場合は「ドライバー2本を使用して取りはずす」とか書いてあります。

全然無理

何度やっても動く気配すらありません。動くどころか、マイナスドライバーのシャフトが見事に曲がってしまいました。パッと見、クランクシャフトとタイミングプーリーに隙間があるように見えません。もしかして、5バルブ4A-Gではこれらが一体成型されているのかと思ってパーツリストを調べた程です。当然別々のパーツでしたが・・・。

何かいい方法がないか、色々調べてみました。あらかじめ読んでいた「AE86に永く~」の記事ではあっさり外れたようです。羨ましい限りです。マスターブックのエンジン編では、スライドハンマーの先にプーラーの爪みたいなのを繋げた工具で引き抜いています。随分大掛かりです。てか、うちにはスライドハンマーもないし、タイミングプーリーとオイルポンプの隙間に入るようなスリムで丈夫なプーラーもありません。

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「AE86と4A-G」にタイミングプーリーの外し方の記事がありました。クランクプーリープーラーと針金で即席のSSTを作ってしまう、というものです。整備書へのツッコミが激しいです。曰く 「スプロケを握り潰せる握力があっても抜けやしないぜ!」 ホントにそう思います。こちらのページでは「必殺針金亀甲縛り抜き」と紹介されています(リンク切れ)。早速工具箱に入っていた針金で試してみました。

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切れました。5-56を滴る程吹き付けて何度か試してもダメでした。

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タイミングプーリーの上にあるアイドラが邪魔なので、こいつを外すヘキサゴン(8mm)と、もっと太いステンレスの針金を近所のホームセンターで入手。家に帰ってもう一度トライしましたがやっぱり切れます。

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半ばヤケクソ状態で再びマイナスドライバーでこじり始めるブログ主。オイルポンプもドライバーも壊れてもしょうがねぇっとあきらめて、プラハンでドライバーを力一杯叩き込んで思いっきりこじってみると

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タイミングプーリーが割れてしまいました。ブログ主、涙目・・・・

次回に続く・・・
 

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"タイミングプーリーが外れない・・・(1)" への2件のコメント

  1. こんにちは。
    その部品は外れにくいですね。
    最悪はプーリーを割る方もいます。
    私は過去に何機かOHしましたが、一度もプーラー等使用した事は無いです。
    CRCを塗布してドライバーでこじる、ゴムハンマーで叩くを繰り返してます。
    少しずつ少しずつです。

  2. CHUUTOさん、コメントありがとうございます。
    叩いたりこじったりと、思いつくことを色々試してみたんですが、
    何をやってもダメだったのでプーラーの出動となりました。
    アストロの店員さんに相談した際には、温めて冷やしてを繰り返すと
    外れやすくなりますよ、とおっしゃってました。
    僕がもっと根気よくできる性格なら、CHUUTOさんのおっしゃるように
    少しずつ少しずつ外すことができたのかもしれませんw

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