これまで、殆ど触れていませんでしたが、組み付けは注油しながら行う箇所が多いです。整備書を確認しながら、確実に注油して下さい。
擦り合わせが済んだバルブを組み付けていきます。
新品のバルブステムオイルシールです。吸気側と排気側で品番が違います。色も違います。多い方が吸気側なのは言うまでもありません。(モザイクをかけているのは、ラベルに発注者であるブログ主の名前が書いてあるからですw)
ホームセンターで買った細身のドライバーにシールを差し込んで、ドライバーの軸をガイドにして押し込んでいきます。軽いクリック感を感じたら取付完了です。そんなに力を入れなくても大丈夫です。むしろ、力を入れない方が「コクン」って感じがわかりやすいです。
付け終わったらこんな感じです。
ブログ主は、いつも携帯電話で作業写真を撮ってますが、この日の作業中に接写用のライトが内蔵されていることを初めて知りました。もう1年以上使ってるんですけどねw
そこで撮ってみたのがこれ。一所懸命綺麗にしたつもりだったんですが、奥まった部分はやっぱりカーボンが残ってますね。
インテーク側のポート内部にも若干カーボンが残ってますが、びっしりと堆積してるわけでもないので、もうこれは見なかったことにしますw
今日の特殊工具は「バルブスプリングコンプレッサー」です。Tools Islandで購入しました。バイク用と思われる、もうちょっと安いモノがあったりしますが、クランプのアゴの大きさが小さくて車のエンジンで使えない可能性があります。購入の際は、アゴの大きさと深さを確認して、自分のエンジンで使える事を必ず確認しましょう。
バルブを差し込んで、スプリングシート、スプリング、リテーナーを取り付け、コンプレッサーでスプリングを縮めて、コッターを差し込みます。と、さらっと書いてみましたが、実際にはかなり苦戦してます。バルブの溝にコッターの突起が確実に収まるように注意して組みあげていきます。コッターが収まったら、プラハンで軽く叩いて馴染ませます。
バルブスプリングには向きがあります。右側の白くペイントされている方がリテーナー側になるように取り付けます。スプリングを洗浄する際に灯油やホワイトガソリンを使った場合、このペイントが全部剥がれてしまっているかもしれません。剥がれてしまった場合は、スプリングのピッチを確認します。密になっている方が燃焼室側です。
何とか20本のバルブの取付が終わりました。次回はシリンダーヘッドをシリンダーブロックに取り付けます。