いよいよ分解編の最後です。シリンダーブロックから残りのパーツを取り外していきます。
オイルポンプを外しました。頑固なタイミングプーリーのおかげで傷だらけになってしまいましたが、オイルポンプとしては問題なく使えそうなので安心しました。ガスケットは再使用できないので破棄します。
クランクプーリーを締めつけていたボルトをクランクシャフトに付けておくとクランクシャフトを楽に回せます。クランクシャフトはタイミングベルト側を正面から見て時計回りです。逆に回さない方がいいそうです。
整備書には、ピストン+コンロッドをクランクシャフトから外し、その後にクランクシャフトを外すよう書かれていますが、間違って先にクランクシャフトベアリングキャップを外してしまいました。順序が逆でも問題はなかったとは思うのですが、精度の高い部品を扱っているので整備書に従うのがベターだと思います。
コンロッドは12角のナットで固定されています。14mmのメガネレンチがぴったりはまりますが、かなり大きなトルクで締めつけられているので12角のソケット+長いスピンナーを使った方が楽に緩められると思います。クランクシャフト周りのパーツは0.01mmの歪みや狂いがエンジン性能に大きく影響するので、インパクトレンチは使わずにハンドツールでゆっくりと緩めたほうがいいと思います。
ナットが外れました。ナットの先端を軽く叩きながらピストンをヘッド側から抜きます。この際、コンロッドボルトのネジ山でクランクシャフトを傷つけないように注意します。シリンダーブロックからピストンが抜けたら、ベアリングキャップとコンロッドの組み合わせがバラバラにならないよう、次のピストンを抜く前に再びナットで固定しておきます。手締め一杯でOKです。
万が一、ベアリングキャップとコンロッドの組み合わせがバラバラになってしまった場合は、コンロッド側面の刻印を手掛かりにして正しく組み合わせます。(ブログ主はこれに助けられましたw)
ピストンとクランクシャフトが外れました。分解の際、メタルやスラストワッシャがバラバラになってしまいますが、再使用する事を考えてどこにあったかがわかるようにしておいた方がいいです。
この後、リアオイルシールリテーナーを取り外して分解作業は一通り終了です。分解だけで随分時間がかかってしまいましたが、クリーニングはもっと手間が掛かります。まだまだ先は長そうです。
だいぶ昔のブログへのコメントですいません。
クランクキャップボルトが外れた状態からクランクキャップを外すときは
どうやりましたか?
というのも今日初めて自分でAE101前期4AGのクランプキャップを外したのですが、
キャップの側面部分がブロックにガッチリ嵌まっていて(表現が下手ですいません)
スラスト方向に指でこじらないと外れませんでした。
3番目はご存知のようにスラストベアリングがあるので指では動かなかったので、
布巻いたウオータポンププライヤで無理やりコジって外しました。
何か良い外し方があるのかなと思いコメントさせて頂きました。
AA63様
コメントありがとうございます。
おっしゃるように、他の4つはスラスト方向にぐにぐにしてたら外れますが、
3番目のは指では動かないですね。
でも、ガッチリという程ではなかったのか、クランクシャフトを何度か持ち上げてる
うちに外れたように記憶しています。
記憶が曖昧ということは、あまり苦労しなかったって事なんだと思います。
整備書を見てみましたが、相変わらず「外す」としか書いてませんね・・・
「固い時はこうしろ」とか書いてて欲しいもんですw
迅速な返答ありがとうございます。
私の場合はエンジンスタンドをガッタンガッタン言わせながらこじってました、、、
40度近い倉庫の中でやっていたので汗だくでしたw
でもスラスト方向に動かすやり方をやられている方が居て一安心です。
クランク持ち上げも考えたのですが、あまりに固いので、クランクの振れが増えそうでやめました。
ちなみに、私はブログ等はやっていないのですが、こちらの
SST用? ボルト(エンジンスタンド用)
http://blog.goo.ne.jp/you_private-power/e/072bbe3b6cf8d992de58ece6f6dadbdd
ブログ主の知り合いです。
私にはブログ写真を撮る余裕がありません、、、
引き続きがんばってください。
[車] そうだ,タイミングベルトを交換しよう #1
はじめに 最初にお断りしておきますが,このエントリは俺得日記です. 譲ってもらったおんぼろAE100カローラだから壊れても何の問題もないので自分でタイミングベルトを交換しよう! と常々思っていたのですが,自動車整備士でも何でもない私にはちょっとハードルが高そうだ