シリンダーヘッドを外した際、マスターブックのエンジン編に「燃焼室面は大切に扱うべし」って書いてあったのを思い出したブログ主。外したシリンダーヘッドは燃焼室面を上にしてコンテナの中に入れて保管していました。いざシリンダーヘッドの分解に取り掛かろうとすると、とんでもない事になっていました。
バルブリフターやシムがヘッドから自然に抜け落ちてコンテナの中に散乱しています。元々どこにあったか見当がつかない状態です。せめて、こいつらだけでも外しておくべきでした。とても悪い見本です。とりあえず、リフターとシムを20個ずつあるかどうか数を確認しながらすべて回収しました。
シリンダーヘッドスタンドの出番です。この状態で、バルブ周りを分解していきます。
バルブスプリングコンプレッサーです。シリンダーヘッドスタンド共々、TOOLS ISLANDで購入したものです。他の工具店に比べてお得なプライスですが、工具としては全く問題ありません。
コンプレッサーの両端でバルブとリテーナーを挟むようにセットします。コンプレッサーでバルブスプリングを縮め、コッターをマグネットバーで回収します。コッターが取れたらコンプレッサーを緩めて外し、リテーナー、スプリングを取り出して燃焼室面側からバルブを抜き取ります。自然に落ちることもあるので気をつけた方がいいです。
この辺の作業は4バルブと大して変わらないと思います。違うのはこれを20回繰り返す事ぐらいですね。
バルブが外れたら、バルブオイルステムを抜き取ります。専用工具がなくてもラジオペンチで抜けるらしいのですが、これが意外と難しかったです。数も多く、段々作業が乱雑になってしまい、終わってみたらこのありさま。再使用できない部品なので壊れても全然問題ないのですが、抜き取るというよりは引きちぎってるに近い感じです。
最後に、バルブスプリングシートをマグネットバーで20個回収してシリンダーヘッド分解は終わりです。回収して重ねてみると1枚だけ変形しているのに気付きました。交換した方がよさそうです。
マグネットバーはアストロで購入しました。ブログ主が購入したのはMサイズですが、Mサイズではバルブスプリングシートを回収する際に先端部が大きすぎてリングに届きにくい箇所がありました。もしかしたらSサイズや極細の方がよかったかもしれません。